ほう、の巻!!ヤオヤイ島♪ヽ(´▽`)/
2021/11/11
2008年4月17日(木)
最近頭頂部を指で押すと悶絶級の痛みが走るのですが…
しかも日によって場所が移動します。
今日はつむじの左斜め下が激痛ポイント♪ヽ(´▽`)/
…
何コレ?
加齢?
そんな老化な今日の1曲♪
『グロリアス軽トラ』 andymori
旅のお供に良い感じ。
「グロリアス軽トラックで行こうぜ、田舎道ケアンズの空の下~~~~~」
えーわー♪ヽ(´▽`)/
~~~~~~~~~~
バンコクを出発してからしばらく経ったところで一度休憩し、その後もバスは走り続ける。
休憩所。
その間、VIP席のおかげでゆっくり眠ることができた。
数時間後…
目が覚めるとド田舎な道が少しだけにぎわってきた!
いよいよプーケット突入!
長距離バスターミナルに着いたのは午前8時。
すでに周りはなんかリゾートな感じ!
やってきた最終地!
いろんな見所や遊ぶ所がたくさんあるらしいので力いっぱい楽しんだるで~!
…
というのも目的の一つではあるが、プーケットと言えばこの旅の初日に2000バーツを貸した『チャリ・ウィンストサワット』がいる街!
旅の初日に巻き起こった奇妙な出会いはプーケットへの目的を与えてくれ、なおかつこうして残り1日と迫った旅の終盤で再会を果たせる喜びをも演出してくれたのである!!
変なオッサンやったけどスゲー楽しみ!!
そーいえばヤツはたしかあの時、
お前がプーケットに来たら空港までプラカードを持って迎えに行ってやる!
そしてバンガローに泊めてやる!
さらにオフクロの料理も食わせてやる!!
おまけに魚釣りに連れてってやる!!!
ついでに最高の女を抱かせてやる!!!!
とか言っていたな。
最初のプラカードは空路を想定しての発言ぽいが、サプライズで連絡せずに向かううえに陸路なのでムリやろな。
しかしバンガローには泊まってみたい!
いきなり行ったらどんな顔するやろな~!
などという数時間後の展開に期待しつつバス停から離れ、ヒデくんと一緒に近くのスーパーでパンとワッフルと死ぬほど甘いオレンジジュースを買って食べる。
チャリのバンガローはプーケット近辺に多数点在する離島の一つ、ヤオヤイ島にあるらしい。
ヒデくんはそのまますぐに別の離島、ピピ島というパラダイスな島へ向かうようなのでもうすぐお別れとなるため彼の船の時間までの小1時間いろんな話をして過ごす!
10時過ぎになったため出発。
ピピ島行きの船着場はヤオヤイ島行きの船着場よりも遠いらしいので、2人でタクシーに乗り先に俺が降りて別れの挨拶。
少しの間だけやったけど一緒に旅をした仲間の幸運を祈る!
ピピ島楽しんでな!
案の定ブレブレ。
いや~、しかしみんなそれぞれいろんな場所に行って、違った体験をするんやな~!
同じ場所にいても辿ってきた経路やこれから先の経験は千差万別!
オモシロいなー!!
清々しい気分で船着場へと向かい、さーいざヤオヤイ島へと思ったら船は2時からの便しかないらしく3時間近く時間を潰すハメに…
周りに建物もあまりないし、ヒマを潰せるような娯楽などあるはずもない…
どないせーっちゅーねん…
ただ天気だけはモーレツな快晴のため良い感じの気分になり、側にあった売店でシェイクを買ってベンチでこれでもかというぐらいくつろぐ。
売店は家族で経営しているらしく、そこの子供がめちゃくちゃカワイかった。
波止場。
シェイクキッズ。
美味すぎるシェイクが2杯目に突入し、群がってくる子供をからかったりしていると、店の奥から大音量のラジオの音が。
耳を傾けるとDJがタイ語で
「ホア★&$#・・・⤴!!!」
と絶叫し、直後に流れてきた曲は俺の永遠のバイブル『ドラゴンボール』の初代オープニングテーマ!!!
ウオォォォーーーー!!!!
なんでやねん!!!!!
こんな遠く離れた国の人気のない波止場でまさかこの曲が聞けるとは思わなかったので大興奮!!!
あまりにも嬉し過ぎてシェイク屋のオッサンに
「ジャパニーズアニメソング!!!アイライクベリーマッチァァァー!!!」
と無我夢中で伝えると、
「ハッ」
とどーでもよさそうに鼻で笑われた。
俺とオッサンのテンションは作りたてのタコ焼きとガリガリくんぐらいの温度差があった…
でも嬉しい!!
「不思議な旅が始まるぜ~~~~~!!!!!」
明日終わるけどな。
そんなこんなでヤオヤイ島行きの船が到着。
チケットを買って乗り込むと、船はなかなかの大きさで20人ぐらいの人が乗っていた。
サービスも良く、キティちゃんのパチもんのイラストが描かれたミネラルウォーターがもれなくついてくる様子。
メイドインチャイナ。
暗雲立ち込めてるけど大丈夫?
ヤオヤイ島までは1時間弱、海がかなりキレイだったので見とれている間に到着してしまった。
さー、ついにやってきたでヤオヤイ島!!
ただいまの時刻は3時過ぎ!
心配していた残りの金もなんとか帰国まで持ちそう!
あとはチャリを探し出し愉快な2日間を過ごすのみ!!
問題はどうやって探すか…
まー名刺を持っているので簡単に見つかりそうですな!
さっそく波止場にいた自家用車タクシーのオッサンに名刺を見せてみる。
するとオッサンは
「あ~、ここなら知ってるよ。」
と即答!!
キターーーーーー!!!
早いな~~~!!
まーヤオヤイ島は小さな島で尚且つピピ島のように人気があるわけでもないためバンガローもそれほど多くないのかも。
オッサンの話ではすぐそこらしいので、そのまま50バーツで連れて行ってもらうことに!
名刺を見ると、チャリのバンガローは『Bamboo Bangalows』というらしく、ヤシの木の絵なんかが描かれていてオシャレ!
いったいどんなところなのか。
チャリの名刺。
5分ほど走りオッサンは一軒の建物の前で車を停め、
「さーついたぞ!ここだ!」
と勢い良く叫んだ。
おお!
ついに来た!!
チャリはおるかな~!
はやる気持ちを抑えながらゆっくり建物に近づく。
おおぉっ!!
景色が良い!!!
ここがチャリのバンブーバンガローか。
想像以上にステキやん!
と思い入り口に近づくと、ドアの上の看板には
『なんちゃらSea Bangalows』
?
名前違うやん。
慌ててオッサンに
「ここ違うんじゃない?」
と抗議すると、オッサンは
「ワハハ、オ~ケ~オ~ケ~!」
と豪快に笑い、指で車を指して乗り込めと言ってきた…
シバくぞ。
なんでここに連れて来たねん?
名刺をもう一度よく見てもらい再度出発!
…
がしかしそのあと2軒ぐらい回ってもらったものの両方とも名前すら合ってない…
いや、なんでやねん。
名刺見せた意味…
「名前が合ってない」とツッコむと
「I don’t know!!」
と逆ギレされる…
なんでお前がキレるねん。
こらアカン…
どないしょ…
これはもう別で探した方が良いかも…
と考えていると、オッサンは何かを思いついたらしく車を発進させた。
そして一軒のオープンカフェみたいな店で停まり、
「ここで聞いてみろ。」
と言う。
長老でもおんのかな?
店には初老のオッサンと30代ぐらいのオネーサンがいて、どうやらこの島のことなら俺らに任せろ的な感じの人たちっぽい。(イメージ)
これは期待が持てそう!
ところがオネーサンに名刺を渡すとなぜか怪訝な表情になり、電話を持ち出してきた。
なるほど、場所を聞いてくれるんかな。
電話が終わったオネーサンがこちらにやってくる。
そして優しい笑顔を俺に向け、
「ソーリー、ディスナンバー☆?#%ホニャララ」
???
「ソーリー、ディスナンバー☆?#%ホニャ…フェイク…ホニャ」
え?
なんて?
今フェイクて言わんかった?
「フェイク??」
「イエス、フェイクナンバー。」
え!?
「He is not here.」
え??
ウソ!!!
ほなどこに!!??
「I don’t know.」
そらそーやわな。
電話が繋がらないどころかこのバンガロー自体この島にはないらしく、チャリという人物も全然知らないそうだ…
ほう。
…
え…
ほな何コレ??
この島にチャリはおらんの??
バンガローもないの??
偽物の名刺渡されたん??
…
…
ボオオオォォォォォケエエェェェェェーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!
ぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼはぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけばけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけぼけ!!!!
騙されとんのやんけボケーーーー!!!!!
おもんないんじゃチンカス!!!!
いや正直ほんの少しだけ予想してたけども!!!
ヒデくんと一緒にピピ島にも行けたのにわざわざこんな何もない島までやってきてこのオチかい!!!
サプライズを仕掛けるつもりが強烈な逆サプライズ♪ヽ(´▽`)/
こっそり行って驚かせてやろうなどと間抜けなことを考えずに先に電話してみたらよかった…
マジかよ…
おのれ、チャリ・ウィンストサワットめーーーーーー!!!
人の良さそうな顔してコスい真似しやがって!!!
2000バーツと今日の時間返せ!!!!
何が
「最高の女を抱かせてやる!!」
やねん!!!
女どころか絶望抱いたわ!!
ふざけんな!!
クッソー!!!
めっちゃ腹立つ!!!
不幸の手紙でも送りつけてやろうか!!!
住所架空やけど!!!
この旅行中に出会った人たちにチャリの話をすると、
「それはかなりの高確率で騙されてるな…」
と皆に口を揃えて言われたが、その度に
「いやいや、たぶん再会できてステキな締めくくりになるような気がするで~!」
と豪語してきた自分を血ダルマにしてやりたい…
貧乏旅行の感覚で言えばけっこうな額の金をふんだくられ、初日の出会いの思い出と俺の仏心を究極のマヌケに変えてくれたチャリ・ウィンストサワット…
お前の名前は13年後ぐらいにネットで晒してやるからな!!!
覚悟しとけ!!!
はぁ…
(先ほどの「ぼけぼけぼけぼけ」の中に2つ間違いがあります。10秒以内に発見できた方は小さな達成感を得られます。)
どうして良いかも分からずどっと疲れたのでとにかくオッサンのタクシーに乗り込み、港に戻ってくれと頼む。
するとオッサンは途中で停車し、
「500バーツ。」
とタクシー代を請求してきた。
ボケてんのか?
お前50バーツて言うたやろ。
「1時間ぐらい走り回った!」
と豪語するオッサン。
いや、そもそもお前が名刺見てこのバンガロー知ってるってウソついたんちゃうの?
存在すらしてない架空のバンガローなのに!笑
それに2軒目ぐらいでやんわり「自分で探すわー。」と言って降りようとしたのに「次は間違いない!」と言って車を走らせたのはお前やろ!
シビアな事を言えば自分のミスやんけ。
大体そもそも1時間も走ってないし…
せいぜい30分やぞ。
バンコクのタクシーで同じ距離走っても100バーツぐらいのもんやで…
というような事を言いたかったがそんな英語力などあるハズもないので
「ユアミステイク!」
しか言えず、あとは日本語で「ぼったくるなボケ!」と突っぱねてみたもののオッサンは一歩も引く様子がない…
値下げ交渉にも応じない…
もうえーわコイツ。
100バーツだけ払って降りよう。
…
…
ここどこ??
ふと我に返り辺りを確認するとマジで人気のない林の中…
コチラを睨み続けるゴリゴリに体格の良いオッサン…
…
少しだけ後悔し始める…
するとオッサンはおもむろに携帯電話を取り出し誰かに電話をかけだした。
タイ語なので何を言っているのか分からなかったが、やたらと真剣な表情だったので
(ヤバ…何の相談してんのやろ?拉致するつもりやったらどないしょ…もしそうやったら車から飛び降りるしかないな…荷物背負って走れるかな…)
とかアホな不安がこみ上げてきた…
が、オッサンは電話を切って俺の顔を見つめた後、急に何かをあきらめたのか
「オーケー…」
と言ってタダになった…
なんで??
一応乗せてもらったのは事実なので100バーツだけ渡しておいた。
そのままオッサン(ジョンという名前らしい)は車を走らせ、ただっぴろいグラウンドで停まった。
グラウンドでは少年達がサッカーの試合をしていて、親であろう大人達が大人数で観戦していた。
かなりガチ。
そんな平和な光景を横目にしょげ返る俺の表情を察知したのかジョンは近くの屋台で売っていた真っ赤っかの焼き鳥をおごってくれた。
焼き鳥はマズかったけどジョンの心遣いがステキだった。
ジョンえーヤツやん。
焼き鳥。
でもけっこう意気消沈したのでやはりプーケットに帰ろう…
この見渡す限り海以外何もない島にいるよりは愉快に最終日の夜を過ごせるのではないか…
と思い、ジョンに礼を言ってプーケットに帰ると告げると
「何言ってんだ。船は一日2便で、さっきの2時の便が最終だぞ。」
終わった…
最終日の夜なのに…
と、かなり落胆したがもはやどうしようもないので現実に戻る…
まずは宿を探さねば…
はぁ…
まさかヤオヤイにやってきて宿を探すハメになるとは…
バンガローVIP待遇ゴールデンナイトのハズやったのに…
まーこうやって宿を探すのも今日が最後と思ったら貴重やしえーかな。
ということでジョンにおススメの宿を尋ねると、
「おいおい、俺はバンガローも経営してるんだぜ。お前だったら格安で泊めてやるよ。」
と頼もしい提案をしてきた。
おぉ!!
それはありがたい!!
先ほどのトラブルのおかげで少し仲良くなったし、格安にしてくれるのはありがたい。
「一泊いくら?」
「500バーツ」
たけー…
…
でも個室らしい。
えーやん!
今夜は最後の一泊、幸いまだ800バーツちょいはある。
どうせ買いたいものもないし明日一日使うこともなさそうなので別にえーか…
と結論を出しジョンのバンガローへ泊まることにした。
ジョンのバンガローはグラウンドからすぐ近くにあり、見た目はログハウスみたいでなかなかイケてる。
部屋はムダに3部屋も存在し、料金が高いのも仕方がないなと思わせるには十分な広さ。
友達数人と来たら楽しそうな宿ではあるな。
ただ一人旅の宿泊先としては全然イケてない…
大声で歌っても近所迷惑にならないぐらいの利点しかないでゴザル。
まーでもせっかくなのでこの開放的な空間を自由に使わせてもらうとしよう。
とりあえず一番手前の小さい部屋に荷物を置き、この島唯一の見所である海へ向かう。
海への道は山道。
小さな食料品店が一軒あるだけで他には畑と森以外何もなくとても静かな道。
街灯すらない…
その道を10分ほど歩くと海が見えてくる。
めちゃくちゃ透き通っててキレイだがすでに夕方になっており、浜には誰一人いない…
先ほどやってきた桟橋に釣りをしてるオッサンが数人いたので様子を見に行く。
すると中学生ぐらいの女の子達が3人、バイクに3ケツでやってきてなにやらこちらを見てヒソヒソ話している。
話しかけてみると笑ってくれたので身振り手振りでコミュニケーションをはかる。
何を言っているのか全然分からないが、彼女達は何かを納得したようでまたもや3ケツで颯爽と去っていった…
免許何歳から取れるの…?
その後は釣りを少し見ていたが、7時にジョンから飯に誘われていたので宿に戻る。
マジで絶望的に写真のセンスないな!
撮った時は会心の一枚とか思ってた写真。
薄暗い道を歩いて戻るとジョンが宿の前で待っていてくれたのでそのままジョンについて行く。
向かった先は南国らしく屋外でちょっとトロピカン?な店。
恐らくこの島で2軒ぐらいしかなさそうなレストランのうちの1軒やろな。
知らんけど。
メニューを見てもさっぱりわからないので、ジョンのお勧めを注文してもらうとオムライスが出てきた。
薄暗いライトに照らされ、質問してもたいして何も話さない中年のオッサンと一緒に食べるオムライスは不思議な味がした…
そこそこ美味しいオムライスを平らげ、食後のコーヒーを飲みながらゆっくりしていたが5分もしないうちにジョンは
「さー帰るぞ。」
と言い出す。
まーこのまま無口なジョンとここにおっても仕方がないので一旦部屋に戻ってみることにした。
帰り道にある食料品店でなぜか売っていたカッパえびせんを購入し、部屋でむさぼりながら明日の計画を立てる。
帰国の便はプーケットの空港から夜の12時発なので昼間は少し時間があるな!
よし、明日は午前の船でプーケットに戻って探索してみよう!
一応予定が決まったので夜の散歩に出てみる。
…が、辺りは真っ暗…
人っ子一人いない…
音も光もないのでやたら静か…
みんな何してんねん…
ちょうど外でタバコを吸っていたジョンを見かけたので聞いてみると、ここの島民は遅くても10時には眠りに就くらしいので誰も外にいないのだとか。
早すぎるやろ…
そういうジョンもタバコを吸ったら眠るらしい…
おいおい、まだ9時やぞ…
中学生かよ。
超健康的やな…
戻りしなのジョンに明日の予定を聞かれたので朝一の船でプーケットに戻ると伝えると、
「明日は金曜だから船は2時発の船しかないよ。」
…あーそーでっか、へーそーでっか。
さっき決めたばかりの朝から愉快なプーケット探索計画はものの10分で見事に打ち砕かれ、落ち武者のようなテンションになる。
落武者がどんなテンションやったんか知らんけど。
金曜日と火曜日は午後の船しかないらしい…
もうえーわ…
おもいっきりシケたのでヤケクソで眠ることにしたがまったく眠たくない。
ほんの数時間前までは強烈に愉快なヤオヤイ島を想像していたのに、チャリ探しに奔走し少年サッカーを見て桟橋に行きオッサンとオムライスを食べて寝るというある意味愉快なラストナイトとなる…
ナイス集大成!
現在地
タイ ヤオヤイ島
ジョンのバンガロー
↓を押すと、チャリのボケに買ったばかりのTシャツの襟首が毎回3日でヨレヨレになる呪いをエロイムエッサイム。
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