2日目前編は九扮に行くの巻!!九扮♪ヽ(´▽`)/
2022/02/19
2009年10月11日(日)
今日誕生日です。
そんなおめでたい今日の1曲♪
『Midnight Call』 ぜったくん、kojikoji
Midnight Callに縁のなさそうな43歳になったという…
ヤバ過ぎるやろ。
~~~~~~~~~~
布団に入って一瞬で寝てしまったらしく、9時ごろフンガに起こされる。
顔を洗ってから本日の予定を決めるためミニ会議。
昨日しおちゃん達に聞いた情報では、台湾には『千と千尋の神隠し』の屋台のモデルになった街で、九份という名所があるらしい。
部屋にあった異常に性能の低いパソコンで調べてみると、雰囲気はめちゃめちゃ良さそう。
他にもトウさんの情報でいろんな所をピックアップしていたが、今日はあいにくの雨なので候補はかなり絞られる。
その中から台湾茶を飲みに行くというプランに二人とも心引かれていたが、九份も捨てがたい。
と思っていたら九份にはたくさんのお茶屋さんがあるようなので行き先は完全に九份に決定する!
さて問題は九份への行き方。
調べてみると台北駅から電車で瑞芳というところまで行き、そこからはバスに乗るらしい。
なんとなく覚えたのでさっそく出発し、とりあえず台北駅へ向かう。
朝飯は途中の屋台で売っていたサンドイッチを食べる。
午前中の屋台は違法なのか、屋台のオバチャンは警察が通りかかると移動したりしていた。
まーまー美味しい。
屋台の向かいのベンチに腰をおろしサンドイッチをほおばっていると、ハトが数羽近寄ってきた。
よく見るとハトの首には不気味な斑点模様がある…
台湾のハトは日本のヤツとは種類が違うっぽいな。
じっと模様を見つめていたらサブイボが出てきた…
サンドイッチを食べ終わり台北駅を目指す。
山田屋から徒歩で10分ぐらいなのですぐに到着。
昨日さんざん迷ったのがアホみたいな距離。
さっそく瑞芳行きの電車を探すが路線が全くわからない…
二人してうろたえていると、通りすがりのオッサンが話しかけてきて瑞芳の路線を教えてくれた。
しかも切符売り場から改札まで終始笑顔で付き添ってくれるという親切ぶり…
フンガは改札に着くまでオッサンを非常に疑っており、
「後で金取られるんちゃうか…」
と警戒していたが取り越し苦労に終わる。
オッサンは俺らを改札まで案内すると
「じゃーな!」
と去って行った。
シブすぎる…
かなり親日と聞いてはいたがウワサどおりなのかも。
多謝♪ヽ(´▽`)/
改札を抜けホームへ出るとかなり広い!
オッサンに教えてもらったレーンまで行き電車を待つ。
すぐに電車はやってきてようやく瑞芳へ向けて出発。
電車は平日の10時過ぎなのに席はまったく空いておらず、通路にも人がたくさん立っていていっぱい…
しょうがないので俺らも通路に立っていた。
まーちょっとの辛抱やろ。
…
と思っていたら瑞芳意外と遠い…
駅の数で言ったら10駅ほどなんやろうけど1駅が長い…
おまけに電車に乗る前は小雨がパラつく程度だったのに、外を見ると大粒の雨が真横に降り注いでいてまるで嵐…
そこそこの時間をかけて瑞芳駅に着いた時にはすごい土砂降りとなっていた…
もうちょい遠慮してくれや…
雨粒の回避方法が見あたらないほど降っていたが、ないよりはマシということで傘を購入。
九份までバスが出ているらしいので、まーまービショ濡れになりながらバスを待つ。
しかしどっち向きのバスに乗れば良いのかさっぱり分からなかったため周囲を観察することに。
すると日本人のカップルらしき二人組が同じようにバスを待っているのを発見!
すかさず話しかけてみる。
「スンマセン!日本の方ですよね?九份行きのバスってここで合ってますか?」
「さぁ…」
会話終わったわ。
その後一応もう一度話しかけてみたが無反応…
け、喧嘩中だったのでしょうかな…??
なんだかめちゃくちゃ気まずい空気になったので、ずぶ濡れでバスを待つカップルを尻目に目の前に止まったタクシーへ乗り込み颯爽とその場を後にする。
なんやったんやあの修羅カップルは…
少しだけ雨足が弱まってきた道を走ること20分。
グネグネと山道を登って行き、なんかそれらしい雰囲気の小道が見えてきた。
急カーブの途中にある一角がどうやら九份のメイン通りへの入り口らしい。
おぉ…
タクシーを降りて入り口の前に立つ。
細く薄暗い細道を提灯のオレンジ色の光が照らしていてスゲーいい感じ!
昼間なので逆に雨で暗くて良かったかも。
えーやん。
通りには色んな店が並んでいる。
飯屋、雑貨屋、石鹸屋、服屋、おもちゃ屋等がひしめき合い、例のホルモンの匂いは途切れることはなかった…(後で分かったけど臭豆腐の臭い)
雰囲気が良すぎるのでテンションがあがりまくり、
「スゲー!!」
「めっちゃシブい!!!」
などと語彙力のカケラも見当たらない感想をホザきながら店先をちょっとのぞいては冷やかしてみたりした。
美味そうなキノコ。
しばらく進んで中間地点にさしかかったところで、非常に優雅なたたずまいのお茶屋を発見!
なんかジブリの映画に出てきそうな不思議な外観。
さっそく中をのぞいてみるとめちゃくちゃ良い匂い。
二階が入り口になっており、色んなお茶が並べられてある。
どうやら下は喫茶店のようになっていて、上で買ったお茶をそのまま下で煎じてくれるらしい。
ジブリっぽいような気がする。
テキトーにお茶を選ぶと、少し日本語がしゃべれるオネーサンが席へと案内してくれる。
そしてオネーサンはそのままお茶を煎じ始めた。
手順が何通りもあり非常にめんどくさそうだったが、丁寧に説明してくれるオネーサンの笑顔がステキ過ぎたので夢中で聞き入ってしまった。
3回ぐらいお湯を入れたり出したりした後、ようやくお茶が注がれる。
オネーサンの仕事はそこまでらしく、お茶を入れ終えると爽やかな笑顔を残し二階へ戻って行ってしまった。
このちょこっと感がそれっぽい。
コレは分からん。
たぶん何かを成し遂げた人。
晴れてたら絶景らしいわ…
肝心のお茶の味は…
絶品っっ!!!!!
のような気がする。
正直茶の良し悪しが分かるほど繊細な味覚は持ち合わせていないので実際はどうなのか分からんが、雰囲気と雨に濡れて体が冷えたところにアッツアツのお茶なので美味しいのは確か。
エレガントな椅子に座り、茶をすする自らの姿にまーまー酔いしれ、上流階級の午後のティータイムとはこんな感じかなー?とか浅はかな感想を述べあったりした。
浅はか中。
茶は何杯でも飲んでいいと言われたためこれ幸いと腹がダボダボになるぐらい飲みまくる。
1時間ほどいて十分に茶を堪能し、休憩もできたので店を出ることに。
二階で発見したオシャレな茶器が欲しかったが、7000元(2万円ぐらい)という値段を見て一瞬で諦める。
今考えたらこんなもん持って帰ってどうするつもりやねん。
出口の手前には先ほどお茶を入れてくれたオネーサンがいて見送ってくれた。
当然一緒に写真を撮ってもらう!
そして笑顔がとってもチャーミングなオネーサンに指差し会話帳で真っ先に覚えた中国語で
「ニーフンクーアイ!(かわいいですね)」
と連発すると、オネーサンは少しテレながら
「謝謝」
と笑っていた。
俺とフンガとどっちがタイプだと聞くと、間髪入れずにフンガと答えたお茶目なオネーサン。
お茶屋を出るとテンションマックスのまま土産物屋を物色し始める。
かなり奥に進んだところで書道?の店を発見。
店内には様々な字や絵が並んでいて、店先ではオバチャンが目の前で書いた物を売っていた。
ちょっとのぞいてみるとオバチャンは筆の代わりに石で字を書いている!
石で書かれた文字もまた奇妙で、字がすべて何かしらの絵になっている。
例えば『竹』という字は竹の絵で書かれていたり、『魚』という字はカラフルな金魚の絵だったりした!
リクエストも受け付けているらしいので友達の名前などを書いてもらえばお土産になる。
複雑な漢字でもオバチャンはものすごいスピードで書きなぐり、爽やかな絵画に仕上げてしまう!!
スゲーーー!!!
鮮やかすぎる手並みに見とれまくり、全ての土産物をオバチャンの不思議な絵画に決める。
こちらが要望する人の名前や漢字を次々と龍や風景などの絵に変えていくオバチャンはまさに達人!
普段あまり売れないのか、オバチャンは何枚もサービスしてくれた。
そしてとても嬉しそう!
俺らも値段のわりにナイスなお土産ができたので大満足!!
でも後で気づいたが自分達の分を買うのを忘れたため、手元に一枚も残っていないのが残念…
マジで感激したが数年前に九扮に行った時はオバちゃんはいなくなっていた…
その後もとにかく九扮の旧市街を歩きまくり、一番奥まで行って戻ってくる。
ずっとこんな感じの道。
腹が減ってきたので戻りに『炸蝦玉』という大きめのタコ焼きのような丸い揚げ物を買う。
そのままホルモン臭い旧市街をでて、曲がりくねった坂の途中にある休憩所みたいなところで炸蝦玉を食べてみるとかなりウマい!
台湾飯に疑問を抱き始めていたフンガもこれには満足した様子。
ジャーシャーチョウらしい。
タコ焼きやな。
ふと時計を見るとすでに3時…
一旦雨足を弱めていた天気がまたもや風を伴って蘇り出しており、もはや傘をさしてもささなくてもどーでもいいようなカオスな状態になっていた…
天候の問題もあったのでこのまま台北に戻ろうと思ったが、せめてもう一ヶ所ぐらい名所が欲しい。
そこで行きのタクシーの中に置いてあったパンフレットを見ると、ここからそんなに遠くないところに『黄金の滝』といういかにも名前負けしてそうな名所を発見。
とりあえず目の前にいたタクシーを止め、乗り込もうと思い休憩所を一歩踏み出した瞬間、ものすごい突風が吹いてきて先ほど買ったばかりのフンガの傘が逆向きに反り返り激しくクラッシュ!
一瞬のうちにスケルトンと化してしまった傘をタクシーの中で地道に修理する悲壮感たっぷりのフンガがツボってしまい相当笑い転げる。
そんな彼の見事な修理が終わるころ、黄金の滝に到着したぞと運転手のオッチャンが言う。
…
どこ??
目の前にはトラロープが張り巡らされており、『工事中、立ち入り禁止』と書かれた板がぶら下がっている。
すぐ近くにはユンボやブルドーザーが数台あり、なにやら忙しそうに工事している様子…
黄金の滝はどうやらこの奥に見えるらしいが立ち入り禁止と言われてしまっては…
するとオッチャンがユンボに乗ったオッサンになにやら説明してくれたらしく、奥まで入って良いとのこと。
良かった、あやうく無駄足踏むとこやったで…
しかしわざわざこんな交渉をしてくれるとは台湾人ホンマ親切やな!
ありがとう!
さっそくロープを潜り抜け、奥へ向かうと目の前には切り立った崖が。
そして中央には錆びた銅のような色をした申し訳なさそうな滝。
黄金の滝…
まーお約束やけどな。
観光客誰もおらんし。
いや、晴れてたらキレイなのかも…
でもテンション高め。
わずか3分ほどで滝は終了しさっさとタクシーに乗り込む。
まーフンガとさんざんツっ込んでそこそこ笑わせてもらったので満足。
よし、ほな駅に戻ろか。
先ほどのパンフレットによれば、滝から駅までの戻り道にはエメラルドグリーンの穏やかな海が広がっていてかなり優雅な気分に浸れるらしい。
ちょっと楽しみですな。
ところが海沿いの道まで出ると、灰色の空の下何色か分からないような濁った海は地球の滅亡を予感させるような高波で荒れ狂っていた…(東映のオープニングシーンみたい)
エメラルドもへったくれもないな。
そんな感じでようやく駅到着。
駅前。
滝と海はやばかったけど九扮は想像以上にステキなところでとても良かった!
昼間よりも夜のほうが雰囲気は良さそうだが、ちょうど天候が悪くて薄暗かったので少し夜の雰囲気を味わえた。
雨の唯一の功績ですな。
今度来ることがあれば夜に来たいな。
駅で台湾タバコを購入し電車に乗り込む。
遠足の行き道は長く感じるのに帰り道はなぜか早いあの現象であっという間に台北到着。
まだまだ時間はあるのでとりあえず山田屋に荷物を置きに帰ろう。
…
後半へ続く。(キートン山田風)
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