色々楽しい一日でしたなの巻!!興坪♪ヽ(´▽`)/
2021/10/30
2008年4月5日(土)
あれは忘れもしない小学6年生の時の11月23日金曜日。
番外編の冒頭で度々出てくるアサイから遊ぼうと連絡があり、弟と弟の友達を連れて待ち合わせ場所の観音寺という寺に行くと、そこにはアサイと一緒に当時ジャイアン的な存在だったハヤマという同級生がいました。
存在は知っていたものの6年間同じクラスになったこともなければ話したことすらなかったのでこの日が初の顔合わせとなります。
何をしようかと相談した結果、『陣取り』というややこしいルールの複数人でできるゲームをすることに。
この『陣取り』、細かいルールは忘れてしまったのですが、たしか相手側のスキをついて地面に描かれたお互いの陣の中にある『点』(地域によって呼び方は様々)を取るか相手側を全員捕まえれば勝ちというような感じです。(たしか陣の中にいる間は無敵)
誰か1人がうまく守備側を誘い出して別働隊がスキをついたり、足の速い者が二手に分かれて同時に攻撃したりと小学生の遊びにしては色々な戦略が必要になり、なかなか愉快なゲームでした。
チーム分けは僕、弟、弟の友達が同じチームとなりいざ開戦。
最初のうちは問題なく遊んでいたのですが、さすがはジャイアンハヤマ。
敵である僕を陣から誘い出すために悪態をつき始めます。
「おい!チビ!出てこいや!」
「ビビってんのかサル?」
などとゲームとはいえおよそ初対面らしからぬ発言の数々…
最初はしょーもない煽りやなと思っていた僕でしたが当時はかなり短気だったので段々腹が立ってきました。
このボケ、ちょっと身長高いと思って調子に乗ってるな…(僕150cmぐらい、ハヤマ170cmオーバー)
エスカレートするハヤマ、怒りのボルテージが上がる僕…
…
まー当然ケンカになってしまうワケです。
「やんのかコラ、かかってこいサル!」
とヤンキー漫画のようなセリフで開戦したのを覚えていますな。
ハヤマは身長が高く空手もやっていたので余裕ぶっこいていたのでしょうが、意外と接戦になり一度アサイに止められ離れたもののすぐに第2ラウンド開始。
再びアサイに止められるまで小学生にしてはわりと本格的などつき合いに…
お互い出血しても続けていたため家に帰った僕はどつかれ過ぎてデコにユニコーンの角のようなデカいタンコブができていました…
イテテ…
おのれハヤマめ…
…
おや??
…
さらに右手の親指が折れていました♪ヽ(´▽`)/
骨粗しょう症かな…
…
ちなみに後日お互いの親がPTAの役員で、オカンに「このPTAの書類をハヤマくんに渡しておいて」と頼まれ、
(正気か?気まず過ぎるやろ…なんでよりによってハヤマやねん…)
と重たい気分で学校に行き、音楽室前の階段で友達としゃべっていたハヤマを発見してしまいます。
仕方がないので覚悟を決め、再びケンカに発展した時に右手を極力使わない戦法を考えながら
「おい、この紙。」
と話かけると、
「おー。」
と言って受け取り何事もなくイベントは終了。
非常にホッとした記憶。
そのあと中学2年で初めて同じクラスになり、そのまま高校も同じでなんならその後に2人で移動式たこ焼き屋までやっていましたな。
漫画かよ。
地元でただ1人の大卒。
そんな青春な今日の1曲♪
『Back For Good』 Take That
その昔弟がスゲー良い曲見つけたと言っていたので聞いてみたらウォォとなった記憶♪ヽ(´▽`)/
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なかなか快適に目覚める。
朝ごはんにいただいた梅粥。 最高。
今日は宿泊客3人で竹いかだに乗り漓江を下る予定。
漓江とは桂林周辺を流れるバカでかい川で、興坪からの漓江下りはそこそこ人気のスポットらしい。
宿から竹いかだ乗り場までは約1kmぐらいで、向かう間中国の他の地域から来たであろう観光客がたくさんいて賑わっていた。
目の前には昨日と同じものすごい山々!
絵やん…
フシミくん。
そして竹いかだの乗り場は20元札の裏の絵のモデルになった所らしく、持っていたお札と照らし合わせると描かれた水墨画とまったく同じ景色!
スゲーーー!!
マジでそのまんまやな…
20元札。
うぉぉ…
テンションマックス。
約30分カルストの山々の間を抜け、途中の中洲で休憩。
中州では牛が数匹放し飼いにされていたり、鵜飼のオッちゃんや怪しげな土産物売りのオバちゃんが数人いた。
それ以外は何もなかった。
鵜飼のオッちゃん。
牛?
オッちゃんの一人が「天然の石だよ。」などと叫びながら石を売り歩いていたので覗くと、緑や青の透明がかったステキな石が。
どう見てもガラス細工。
が、なぜか衝動買いしてしまう。(5元)
そしてすぐ失くした。
とにかく自然のパワー全開の漓江!
桂林の時と同じで阻朔からきた観光客等がけっこういて川は船が多かったが、距離が離れているのでまったく騒がしくないのもナイス。
渡航代30元出す価値は大いにあり!
しかも代金はチバさんが出してくれた!
ありがとうございます!
中州から折り返し、元の場所まで戻ってくる。
合計2時間弱の竹いかだの旅はかなりステキ!
その後フシミ君と、この村の名所『老寨山』に登ってみようという事になる。
ハヤシさんが魅せられたという景色をぜひ拝んでおきたい!
老寨山は標高200メートルちょっとなので登るのは楽勝!
たぶん。
出発前にハヤシさんからゴミ袋を渡され、
「中国人はすぐにポイ捨てするからゴミを拾ってくれたらありがたい。」
との事だったのでもちろん協力する。
ハヤシさんも登山の度にゴミを拾うらしく、当然自分が魅せられた山をキレイにしておきたいとの思いがあってのこと。
そんなハヤシさんの努力が実り、地元の人はほとんどポイ捨てをしなくなったが、何も知らない観光客はやはりポイ捨てをしまくるのだそうだ。
たしかにここに来るまでに見た中国の文化の感じでは難しそう…
こまめに掃除し続けても毎日ゴミが増えているためキリがないらしいが、それでも山をキレイにしたいというハヤシさんの思いに共感したので少しでも協力できれば幸い。
少し離れた登山口から登り始める。
石段は1150段あるらしく、その全てをハヤシさんが自腹を切って手作業で設置したという…
すご過ぎる…
スタート時は簡単に登頂できるだろうとタカを括っていたが、登り始めるとなかなかキツい…
しかも湿気がとんでもなくすごく、雲の中にいるみたいなので一瞬で汗だくになる…
そして話どおりゴミは大量にあり、ゴミ袋はすぐさまパンパンに…
どんだけゴミ捨てるねん…
…
登り始めて気づいたが、今日は中国のお盆のような日らしい。
テレビでも見たことがあったが、この日はお墓の前で爆竹を鳴らしまくるのが伝統のようでたしかに朝からほぼ絶え間なく爆竹音がしている。
山の途中にもお墓があり、墓の半径1メートル四方は真っ赤な爆竹のカスが大量に散乱している。
彼岸花みたいでなんかキレイ!
そこかしこにある。
逆に爆竹音以外の音は全くなく、たまに鳥のさえずる声が聞こえる以外は非常に静か。
そんな老寨山を約40分登り続け、やっと頂上が見えてきた。
頂上にはこれまたハヤシさんが作った小さな休憩所みたいなのがあり、3人ぐらいの観光客がいるのが見えた。
だがハヤシさんの話では、秘密のスポットは休憩所から途切れた岩場をさらに少し登った場所にあるらしく、休憩所からの景色はあえて見ずに岩場を登る。
ようやくてっぺんまで到着し顔を上げると…
うぉぉ!!!
スゲー!!!
目の前に広がるのは360度のパノラマ!!
カルストの山々が前面に広がり、谷間を流れる漓江。
山と川の間の三角州に家や田んぼが点在していて一枚の絵みたい!!
それらの景色が曇り空のせいで霞がかって見えていて幻想的!
まるで古い映画の中に入ってしまったかのような光景!!
スバラシすぎるぜ!!
この景色に魅せられて興坪に移り住んだというハヤシさんの言葉に納得!
そして実際に移り住んだのがスゴイな…
わざわざタバコを持っている写真を撮ってもらうという厨二病発祥。
ただ昨日ビデオで見せてもらった映像には沈んでいく夕日がとてもキレイに映っておりそれを楽しみにしていたのだが、今日は曇りなので日没まで待っても見られそうにない。
そこだけは残念…
まーでもこの景色だけで十分満足!!
フシミくん。
後ろの180度。
その後は頂上でフシミ君としばらく語ってから下山。
めっちゃ汗まみれになった…
風呂入りたい…
シャワーでーへん…
そこそこ疲れ果てていたが戻るとちょうど晩飯の時間だったため汗だくのまま食卓へ。
晩飯は奥さんの激ウマ手料理!
出てくる品が全てウマい!
どないなっとんねん中国!
ホンマ飯めちゃくちゃ美味しいな!
皆でむさぼり倒しているとハヤシさんが
「もうそろそろ大学生の女の子のグループがくるよ。」
と刺激的な発言。
なにやら女の子4人に男が1人という謎の集団が泊まりにくるのだとか。
フシミくんに目配せをし、期待と興奮を抑えつつ飯を食べていると、にぎやかな黄色い声と共に謎グループ到着。
彼女たちは到着するなりそそくさと2階へ上がっていってしまった。
チラリと見た感じではみんなカワイイっぽいな。
などとウマサをしつつリビングでくつろぐ。
しばらくすると女の子4人だけ下に降りてきた。
そのまま彼女達はテーブルに座り、ソファーに座っている俺らをチラチラ見ている。
軽く
「ニーハオ」
と言ってみると彼女たちはすごい笑顔になりしゃべりかけてきた。
大学の同級生3人と後輩1人という関係らしく、同級生3人の一番活発そうなコがイーイー(依依)、髪の長いコがパオイン、めっちゃ頭良さそうなコがオージャーミン(区嘉敏)、後輩のショートカットのコがシューイェン(雪雁)という名前。
北京の同じ大学の友達で春休みにみんなで旅行にきたそうだ。
ちなみになぜ1人だけ男がいるのかという質問には最後まで誰も答えなかった。
なぜだ…
シューイェンが19歳で他の3人が21歳の先輩。
イーイーは英語が1ミリも話せず、パオインはたぶん単語を少しだけ知ってる俺と同レベル。
オージャーミンとシューイェンは英語ペラペラ。
こっちは英語が超堪能なチバさんと全然ダメな2人…
彼女たちは日本人が珍しいらしく、次々にいろんな質問を飛ばしてくる。
初めのほうはチバさんが通訳してくれたのでなんとか話が通じていたが、1時間ほどするとチバさんは眠たいといって部屋に戻ってしまった…
チバさんの離脱でコミュニケーション能力が激烈に低下してしまいかなり焦る…
もうほとんど何も分からない…
そこからはもうムチャクチャな筆談に中英和辞典も駆使し強引に会話をつなげる。
彼女たちもなぜかノリノリで、筆談で分からない言葉も一緒に調べてくれたり、発音を教えてくれたりした。
そんな彼女たちは医大生らしい。
スゴ…
ホンマお嬢さんやがな…
スバラシイ。
日本のことや中国のこと、好きなものや音楽の話など、筆談と怪しい英語の会話なのに異常に盛り上がる!
どうやらこの中では英語のしゃべれないイーイーが中心人物のようで、アグレッシブな彼女は次々に質問してくる。
しかし彼女が中国語で質問するたびにシューイェンが流暢な英語で通訳するのだが、なぜかイーイーとパオインはそれが気に入らないようでシューイェンが話し出すとちょっと不機嫌になったりしていた…
なんとなく彼女達のパワーバランスが分かった気がした…
そんなきまずい状態をオージャーミンが間に入ってうまくとりなすといった感じで会話は続く。
途中フシミくんが
「彼氏いるの?」
と質問すると全員首を振ったのを見て、彼は何を思ったのか小声で俺に
「じゃあ、みんなバージンなのか聞いてみようよ。」
と言ってきた。
聞いてどうすんねん。
するとバージンという単語だけ聞こえたのか、全員同時にとびきりの笑顔で
「イエス。」
と答えた。
答えるんや。
そのやり取りを皮切りにそこからは少しだけピンクな会話になり始める。
やはり万国共通こういう話は盛り上がるもので、どうやらみんな親が厳しいので彼氏ができないらしい。
だから経験がないのだとしみじみ言っていた。
なるほど。
中国の女子大生のピュアな話を聞けてよかった。
ベトナムで会ったヨシくんから中国の若者は性に奔放らしいと聞いていたが、たしかに初対面ではなかなか恥ずかしいのではないかというような内容でもガンガンに話す。
俺らが外国人やからかな。
オージャーミンなどめちゃくちゃハッキリと
「でもとても興味があるのよ!」
と言っていたし…
フシミくんと「めっちゃアグレッシブやな。」などと言ってる間も彼女たちは俺らのほうを見ながら皆で楽しそうに何かを相談している。
あれは一体なにを相談しておるのだ。
「コイツらならギリギリ初体験合格ライン」
とでも言っているのではなかろうか。
気になるぜ…
この旅中何度かあったピンクの予感は今夜が最高潮。(妄想)
なんとなくフワついた空気の中、ふと時計を見ると2時前になっていた。
そろそろお開きにしようかという感じになったのでみんなで2階へ戻る。
彼女たちの部屋は俺の部屋の向かい。
一緒に歩いて行き、部屋の前まできた時にオージャーミンに
「部屋来る?」
と聞いてみた。
ニコっと笑って入ってきた…
ウソやろ…
マジか…
あとの3人は自分たちの部屋へと戻ってしまい、完全に密室に2人きりになってしまう…
ベッドに並んで腰をかけ、先ほどと同じようにジェスチャーや筆談、ギリギリの英語で他愛のない話を始める…
『やましいことなど全く考えておりませんよ』というような仏陀な顔を作りながらも脳内はヨコシマな考えで溢れそうになっていた。
しかもいい感じに会話は続き雰囲気バッチリな空気…
スバラシイ…
などと妄想は最高潮に膨らんだが、これが俺の壮絶な勘違いだった場合せっかく楽しい旅行に来ている彼女に非常に不快な思い出を刻んでしまう恐れがあったので、しばらく話した後で「今日はありがとう」とか不気味な笑顔でホザいてそのまま解散する…
帰り際に「楽しかった」と言ってくれたのできっと彼女の愉快な旅の思い出として刻んでもらえた事であろう。
これはファインプレー!
のハズ。
彼女が戻ったあとは一気に緊張が解けてしまい、空気の抜けたダッチワイフのようにへたりこんでしまう…
このまま眠りに就こうかと思った時、ふと昨日もシャワーを浴びておらず登山後で汗だくだったことを思い出す!
ヤバ…
もしかして俺さっきからめちゃくちゃ臭かったんちゃうんか…
ステキな思い出どころか強烈な異臭を放つエロ道化師として違う意味で愉快な記憶を植えつける結果になってしまったのでは…
大慌てでフシミくんの部屋に行き、匂いを確かめてもらう…
どうやら大丈夫らしく思い過ごしでよかった…
そのままフシミくんの部屋でシャワーを借りる。
彼の部屋は少し小さかったが、シャワーはちゃんと出るしトイレも普通。
あきらかに俺の部屋よりもグレードが高い。
なぜハヤシさんは俺の部屋に太鼓判を押したのか…
ようやく汗を流し、サッパリ気分で部屋に戻る。
興坪に来てステキな景色は堪能したし、老寨山に登ったり目的の宿にも泊まったり中国の女子大生と愉快な時間を過ごすこともできた!
満足!
ということで明日は阻朔に戻ってみよう。
興坪とはまた違った良さがありそうな感じやったしな!
阻朔に一泊しようか、そのままベトナムとの国境付近の街、南寧まで行こうか…
まー明日決めよう!
今日の楽しい出来事を思い浮かべながら眠りに就く。
現在地
中国 広西チワン族自治区 興坪
老寨山旅館
↓を押すと、冒頭の出来事の2日前にスーパーファミコンが発売され、せっかく発売日に買ってもらったのにすぐさま骨折してしまったせいでコントローラーのボタンがちゃんと押せず、非常にヤキモキしたアホくさい思い出に届け4倍カルシウム。
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