いやホンマ中国スゲーなの巻!!桂林♪ヽ(´▽`)/
2008年4月3日(木)
大したオチもない思いっきりどうでもいい話です。
2回目の高校1年生の時、同じクラスにアオキさんという女の子がいました。
『学年一位のアオキさん』と異名を取るほど成績が良く、テストでは毎回とんでもない点数を取りその秀才ぶりを遺憾なく発揮して皆を驚かせておりました。
彼女は毎回満点レベルの点数を取るも、周りの友達にスゴイと褒められると、
「えー、でも私今回全然勉強してないねんけどなー。」
と漫画に出てきそうなセリフを今回どころか毎回言い、勉強してないのにこんな点数取れちゃった感を過剰に演出してクラスメイトに色んな意味で衝撃を与えたりしていました。
かたや僕はというと、野球部を辞め少しだけ成績がマシになったものの常に赤点ギリギリ状態で、気を抜けば再び赤点地獄に陥る可能性を秘めた音楽と体育意外はサッパリな生徒のまま。
先生には
「お前2回目やから授業簡単やろ?」
と軽口を叩かれていましたが、1回目で留年するぐらい分からなかった授業を再度受けたところで1回目と大した差はなく、やっぱりキビシイ状況は変わらないのですな…
そんな感じではあったもののなんとか3学期を迎え、一応進級はできそうだなと確信していた時期に、学校の成績とは全く関係のない『全国統一学力テスト』なるテストが実施されたのです。
英語、数学、国語の3教科で点数の結果表は学年順位はおろか全国の順位まで記載されるという秀才が燃え上がりそうなイベント…
全国の高校一年生が対象なのでその数20000人以上…
いわば学力のインターハイのようなものだったのでしょうね。
もちろんそんなテストに情熱を燃やせるようなモチベーションは皆無だった僕は適当に挑んだのですが、予想通り国語以外はチンプンカンプン…
全体的に難しかったようで採点結果が配られた時には思ったように点数が振るわない生徒が多かったのか落胆の声があちこちから聞こえてきたり、逆に予想外に良い点数で喜んでいる生徒が少数ながらいたりとテスト後特有のザワザワタイムで盛り上がっていました。
そんなクラス中が自分の結果に一喜一憂している最中に女子の方からどよめきが。
中心にいるのはアオキさん。
さすがというかなんというか彼女はこのテストでもその異次元の能力を発揮し、惜しくも国語だけ2位に終わったものの英語と数学は学年1位と獅子奮迅の活躍。
そしてもちろん
「えー、私今回全然勉強してないねんけどなー。」
と例の決めゼリフを吐いて皆を驚かせます。
国語が1位ではないことが若干不満そうではあったものの、まずまず満足げな顔で皆の賞賛を浴びていました。
うぉ…
アオキさんマジでスゲー…
何食ったらそうな脳みそになるねん…
などと感心し自分の成績表を見てみると、やはり英語=250人中247番、数学=250人中248番とかそれぐらいで全国の結果でも大体19000位以下といった目も当てられないような結果に…
まーそらそーやろな。
これが学校の成績と関係なくて良かったわ…
えーと国語は?
250人中1位。
なんでやねん。
ウソやろ…
こんな事あんのか…
全国でも700位とかになってる…
スゲー…
まー他の教科に比べたら全然出来た方やけども。
しかしここまでとは…(テストの点自体は80点ぐらい…)
奇跡や…
常日頃から国語だけは学力はあんまり関係ないよなと感じていましたが、まさかここまで関係ない結果になるとは…
国語の勉強とは一体…
ほんで恐らくこの学校でテスト結果が自分の予想外だった人物ナンバーワンやろな…
とアンバランスな成績表を見ながら感慨に浸っていました。
するとそんな僕に気付いたのか友達がやって来て成績表を覗き込み、
「うぉ!!!シンシン国語1位や!!!」
と叫びました。
おぉ!!
とザワめくクラス内。
すぐさま男子が数人集まってきて皆で英語と数学との差に爆笑したりして騒ぎ出します。
いや~、たしかにオモロイな!!
ワケ分からん!!
と一緒になって笑っていたその時…
ゲラゲラ笑う友人達の隙間から見えたのは能面のように無表情でコチラを真っ直ぐ見据えるアオキさんでした…
覇業を阻止してソーリー…
そんなホラーな今日の1曲♪
『眠りの浅瀬』 Go!Go!7188
Go!Go!7188特有の曲調で良い感じ♪ヽ(´▽`)/
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(今日はさらに物理的に汚い話なので悪しからず…)
寝坊せず7時に起きるとやはり雨…
天気悪いな…
なんやねんホンマ。
霧雨の中省バスターミナルに向かう途中、道を交差する線路上を歩く人達を発見。
なんてことない光景だがなんとなく良かった。
まー… 分からんな…
さー今日も破天荒な中国を楽しめるかな。
楽しくはないけども。
ターミナルに着くとバスはすでにスタンバイしていた。
表面が雨粒で濡れまくった衣服を払いながら乗り込み、自分の席まで行くとさっそく横の席のオッサンが自分の荷物を俺の席に置きシレっと座っていた…
出たよ…
俺が横に立ってもオッサンは全く意に介さず荷物をどける気配もない…
オッサンの肩を叩き、
「荷物をどけて」
というようなジェスチャーをしても無視…
なんでやねん。
再度少し強めに言うと例のめちゃくちゃ不機嫌そうな顔で「チッ」と舌打ちをし渋々荷物を自分の足元に移動させた。
なんでお前が不機嫌そうやねん…
逆の立場やったら怒らんのか?
正当な主張に対して逆ギレするような感性なら当然同じ事されたらキレるよね??
なのになんで逆ギレすんの??
そもそも席の番号はなんで決まってると思うの??
どういう思考回路でその行動になるねん…
ワケわからん…
その他にもバス内はけっこうな音量で中国民謡が流れているのに携帯でそれを上回る爆音でヘッドホンをせずに音楽を聴き続けるメガネの兄ちゃんや、昨日のバスのオバハンと同じように我が子にバス内で小便をさせる若夫婦(3回ぐらい)、車内で食べたお菓子や果物のゴミを通路やバスの外に放りまくるオバちゃん等、ウワサに違わぬ傍若無人ぶり…
そういう習慣なのだろうが感性が違いすぎて俺には全く共感できん。
そんな出来事が次々と嵐のように展開される…
一言で言うと全員自分の事しか考えてない。
しんど…
中国のこういうところは俺には向いてないな…
アカンアカン、とにかく日本の常識?で物考えとったらイラつくだけや…
まーそのうち慣れるやろ…
…
道はそこそこ整備されているので乗り心地は快適。
しかしバスそのものはひどくオンボロなので、一度目の休憩の時の点検が10分とか言いながら2時間もかかった…
大丈夫かよ…
バス。
わざわざセルフタイマー使って撮るような場所か?
さらに昼飯休憩で途中のパーキング(ただの広場)に寄り食堂で飯を食べていると、バス内で俺の席の左ななめ前に座っていたオバちゃん(ポイ捨ての鬼)だけバスから降りてもまったく飯を食べない。
腹減ってないんかな?と思ったが、バスに乗り込む寸前にオバちゃんはカップラーメンを買っていた。
ここで食えよと思ったがまー別にどうでもよかったので特に気にしなかった。
しかしこの時のオバちゃんの決断が数分後、バス内をエキセントリックな空間に変えてくれる事件の発端となる…
不安定な天気が続く中、バスは休憩を終え走り出す。
オバチャンはバスが発車すると同時にものすごい勢いでラーメンを貪り出した。
小さい頃ケーキなどをがっついて食べると親に言われた
「そんなに急いで食べなくても誰も盗らない。」
という台詞をまんまオバちゃんに伝えてやりたいほどの慌てっぷり…
そんなに急ぐんならさっきの休憩で食べておけばよかったのに…
あっという間に完食したようだが汁はかなり残している様子。
当然バスの中なので汁の入った容器を捨てる場所はない。
どうするのかなと見ていたらオバチャンは容器を袋に入れたりはせず、当たり前のように1つ前の座席の下に汁入り容器をねじ込んだ…(1つ前の席は小便子連れ若夫婦)
おいおい…
ホンマめちゃくちゃやな…
桂林へと続く道は先ほどの休憩前ぐらいからキレイな舗装が消えうせ、どうやったらこうなるのかというぐらいの悪路に変わっている…
道のくぼみでガタガタと大きく揺れる車内。
当然オバちゃんがねじ込んだ容器からは汁が飛び散りまくり、若夫婦の足元を濡らしたりしながら辺りを油まみれにしていた…
オバちゃん絶対に悪びれた態度なんか取ってないやろなと思い目を向けるとなにやらオバちゃんの様子がおかしい。
横の友達とずっと大声でしゃべっていたのに全くの無口になっている。
寝ているわけでもなさそう…
どうやら揺れまくる車内とすごい勢いで流し込んだラーメンの仕業でかなり気持ち悪くなっている模様…
みるみるうちにオバチャンの顔は苦悶に歪み、誰がどうみても吐く寸前…
これはヤバイんちゃうか…
と思った瞬間、ついにオバチャン臨界点到達!
「ウェッ!!」
となりながらも必死にこらえ、座席の前にあったエチケット袋に手を伸ばし両手で広げ、勢い良く
横の通路にゲロをぶちまけた…
な・ん・で・や・ね・ん!!!!!
その両手に持ってるエチケット袋はなんのために手に取ったねん!!!
体は前を向いてるのにわざわざ首だけ横に向けて通路に吐いた理由を教えてくれや!!!
そしてなぜか後半の少しだけエチケット袋に入れる始末…
意味あるんかそれ…
しかもそのゲロの入った袋を後ろも見ずに
俺の方へ放り投げた!!!
ぎゃー----!!!
なーーんーーでーーじゃーーーーー!!!!
幸い席の横らへんに落ちたので直撃は免れたが、たまたまそうなっただけで当たる可能性は大いにあった…
これ当たってたらどうするつもりやったん…
想像したくないわ…
アカン…
ついていかれへん…
かなりの傍若無人ぶりにイラついている間に車内は小便とラーメンの汁、おまけにゲロの3種類が最悪のハーモニーを奏で地獄のような臭いに…
生まれてこのかた嗅いだことのないダイナミックな異臭に包まれ鼻が陥没しそうになる…
しかしそんな奇特な状況ですらやはり誰も何も言わない…
みんな匂いとか気にならんのかな?
と思い横のオッサンを見ると指で鼻をつまんでいた…
臭いんやんけ…
どないやねん…
当の本人のババアはぶちまけてスッキリしたのか元気を取り戻し、横の席の友達とおしゃべりを始めた…
せめて後片付けぐらいせーよ!!
余波が後部座席の方にまで行ってもーてるやん…
足の踏み場もないがな…
そんな異常事態にも関わらず、係員が適当に新聞紙を何枚か上から被せて応急処置をしただけでそのままバスは走り続けるのであった…
この文化ムリ…
きっと日本人なら同じような状況になった場合、ほとんどの人が汚してしまった通路を拭き、迷惑をかけてしまったことを周囲の人に謝るであろう。
よく日本人は気を遣いすぎとかはっきり物を言わないとか言われるが、よそからどう思われようと他人に気遣いができる文化に生まれて本当に良かったと心から思った。
まーでも昨日調べたら桂林までは6時間程らしくあと少しのようなので我慢できそう。
ところが爆音でロック&民謡が同時に鳴り響き、脳天を突き抜ける強烈な臭いを放ちながら走り続けるクレイジーなバスは、6時間どころか10時間経っても止まることはなく、嗅覚がマヒしてしまって何も感じなくなり、床に敷き詰められた新聞紙が完璧に渇いてパリパリになった頃ようやく桂林のバス停に到着…
時刻は10時半。
結局13時間もかかった…
アホか…
バスを降りると辺りは真っ暗。
いつものように客引きのオバちゃんが群がってくる。
疲れていたので最初に声をかけてきたオバちゃんについて行く。
あ~~~空気がウマい!
オバちゃんに連れてこられた宿はバス停から近かったのでもうここでよしとする。
腹減った…
荷物を置き、桂林の街をうろついてみる。
夜だったのでさすがにウワサの絶景は見ることができなかったが、広州よりも田舎で静かな感じが良かった。
小さな食堂を発見したので麻婆豆腐を注文すると「メイヨー」と言われる。
メイヨーの出番多いな…
しょうがないのでメニューをてきとうに指差して注文するが、3回ぐらいメイヨーと言われる…
ヤル気ないやろ…
4回目ぐらいでやっと注文が確定し料理を待つ。
どんなんが出てくるんやろ…
しばらくするとユバみたいなのと白菜を炒めたヤツに白飯がセットになって出てきた。
例の如く油でギトギトだったが食べてみると非常に美味しい!
てかホンマに美味しい!!
今のところ飯は中国が一番かも!!
とにかく美味しい!
宿に戻りしなの道に出ていた屋台を覗いてみると、ザリガニや川魚、なんの肉かよくわからない肉などが2元(30円ぐらい)で売られていたのでザリガニと悩んだ末に肉を買い、横にあった特製味噌みたいなのを塗ってもらって帰る。
その時は暗すぎて分からなかったが、部屋に戻って見てみるとたっぷり塗られた味噌は真っ赤っ赤だった。
これはもしや…
一口食べると荒れた唇から鮮血が飛び散るほどの辛さ!!
やっぱ唐辛子か…
しかも辛さはハバネロ並み!!
失敗した…
一口食べては水を飲み、休憩しながら10分以上かかってようやく完食…
味噌をつけたことを激しく後悔した…
味は美味しいんやけどな…
そして腹の調子が悪いのに完食するあたり危機管理能力の低さが露呈してますな…
明日も絶対ヤバそう…
さ~、明日はついに桂林の絶景を拝めるぜ!
しかし今日もホンマ疲れたなー…
中国スゲー…
現在地
中国 広西チワン族自治区 桂林
貨萠酒店
↓を押すと、一年後、このテストの時同学年だった彼らの弟達と同じクラスになります。
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